二分膝蓋骨についての解説ページです。
一般病理学によると
二分膝蓋骨(分裂膝蓋骨)とは、先天的に膝のお皿(膝蓋骨)が、二つ以上に分裂してしまっている状態をいいます。
ほとんどの場合は、痛みを伴うことなく日常生活を送れ、とくに治療の必要はありません。
しかし、過度のスポーツトレーニングや打撲などがきっかけで、膝蓋骨の上部に痛みが現れることがあります。
走ったりジャンプしたりすると、膝蓋骨周辺に強い痛みが生じ、スポーツ活動が思うようにできなくなってしまったり、酷い場合には、歩行時や階段昇降時に痛みを伴ったり、膝に水が溜まってしまい。日常生活にも支障をきたします。
基本的な治療方法としては、スポーツ活動を中止し安静にしながらも、太もものストレッチや筋力強化が行われています。
再発を繰り返してしまい、スポーツが続けられない場合には、手術が行われています。
術式としては、骨片摘出術(分裂骨片を摘出する方法)と骨接合術(分裂した骨をつなぐ方法)などがあります。
膝蓋骨が分裂していることと痛みには因果関係がないものと考えます。
なぜなら、先天的に膝蓋骨が分裂していることが痛みの原因であるなら、小さい時からずっと痛みがあってもおかしくありません。
そうでないならば、他に原因があるはずなのです。
例えば、過度にスポーツをやり過ぎてしまったり、打撲などによって、膝周辺の筋肉に異常な緊張が生まれます。
そのため、膝を可動させた時に収縮する筋肉の付着部周辺が過度に引っ張られてしまい、その結果痛みが出るわけです。
具体的な対応策としては、異常緊張している筋肉をゆるめると素早く痛みの回復に導くことができます。
筋肉の緊張をゆるめることにより、筋肉の付着部分周辺のストレスがなくなり、たとえ膝蓋骨が分裂していたとしても、膝を可動させる、負荷を加える、という動作で痛みがない状態になります。
また、再発性のない状態まで回復させる事も可能です。
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